『酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす』著:酒村ゆっけ、あらすじ、感想紹介

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こんにちは!
今回は酒村ゆっけ、さんの『酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす』のあらすじ、感想を紹介していきます!

作者プロフィール

まず、この本の著者である酒村ゆっけ、さん(以下酒村さんと表記)のプロフィールを紹介します。

酒を愛し酒に愛される孤独な女。
新卒半年で仕事を辞め、そのままネオ無職を全う中。
引っ込み思案で人見知りを極めているけれど、酒がそばにいてくれるから大丈夫。
たくさんの酒彼氏に囲まれて生きている。
食べること、映画や本、そして美味しいお酒に溺れる毎日。
そんな酒との生活を文章に綴り、YouTubeにて酒テロ動画を発信している。
気づけば、画面越しのたくさんの乾杯仲間たちに囲まれていた。

『酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす』著:酒村ゆっけ、カバー袖より引用

酒村さんは、2022年7月現在、74万8千人の登録者をほこる人気YouTuberです。

酒日記を動画で発信しており、お酒を飲む姿、ご飯を食べる姿を見ることが出来ます。

その動画中で、酒村さんが感じたことを台本として書き起こし、動画にアフレコしているのですが、その文章の表現力は素晴らしいものとなっています。

気になった方は、動画も是非チェックしてみてくださいね。

『酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす』あらすじ

本書は、10本の短編小説集となっています。

この物語は、私が酒に陶酔しているとき、瞼の裏に浮かんだ映像を書き起こしたものだ。

どこか不完全な主人公たちの、生きづらさから開放されたいが酔から覚めたくはないという二つの思いがぶつかり合い、行き場がなくなった不思議な物語。

『酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす』著:酒村ゆっけ、 p.3より引用

上記の引用にあるとおり、この作品は、酒村さんがお酒に陶酔しているときに思い浮かんだ話(妄想?)を書き起こしています。

そのため、あるストーリーに猫が登場することもあるのですが、酒村さんが飼っている「しゃっけ」「ほっぴー」を彷彿とさせる猫ちゃんが登場します。

そう思うと、酒村さんは飼い猫ちゃんたちに並々ならぬ愛情を注いでいるがゆえに、頭の中で登場してしまうのでしょう。

次は収録されている作品のあらすじを一つずつ紹介していきます。

口紅の弾丸

何度も女性の唇を彩ってきた口紅の目線から語られる物語です。

そんな口紅から語られる女の子は、おとなしい見た目をした「ふみちゃん」と言う子。

ふみちゃんは、どのようにその口紅を使っているのか、そしてふみちゃんは、どうなっていくのか

かなりハラハラドキドキする雰囲気のお話です。

外の世界を知らない猫

飼い猫視点のお話です。

その猫が送っている日常を語っているような形式になっています。

フラワーボーイ

花に対し並々ならぬ愛情を注ぐ青年について、花目線で語られています。

花々は、青年を怖がっていました。なぜ、怖がっていたのか…。

酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす

童話、『人魚姫』をオマージュした作品になっています。

人魚の姉妹の末っ子であるアリアスという女の人魚が主役のお話です。

ある日、海の中に落ちてきたお酒の入った瓶を手に入れるところから彼女の運命が動き出します。

くまのくぅーちゃん

くまのぬいぐるみである「くぅーちゃん」の視点の物語。

なんとこのくうーちゃん、持ち主(アイドルの女の子)を助けるための魔法が使えるんだとか。

深夜のOL牛丼

250円の牛丼視点の物語です。

250円の牛丼は製造されていいことはなにもないと感じていたが、

あるOLに食べられる時は、製造されてよかったのだとか。

本当にあったビデオカメラ

心霊スポットを撮影する青年のお話。

彼が撮影したビデオカメラに亡くなった少女が映るところから物語が進んでいきます。

ホラー系です!

あの頃のクリームソーダ

クリームソーダってメロンソーダとバニラアイスで構成されていますよね。

その二つの内である、メロンソーダ目線のお話です。

ちょっと大人な雰囲気がするお話です。

ショートケーキの空襲

クリスマスの時期にケーキ屋さんで働く、女の子が主人公のお話。

甘いものを食べることで、孤独で開いた穴を埋める彼女が何を考えているのか…。

「   」

ある男性が、ミニマリズムに目覚めるお話。

最終的にどうなっていくのか…怖さを感じるお話です。

『酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす』感想

普段から酒村さんの動画を視聴していて、彼女の独特な言い回しだったりが好きなこともあり、読んでいて面白かったです。

特に、タイトルにもなっている『酒に溺れた人魚姫、海の仲間を食い散らかす』は、酒村さんが人魚姫になったらこんな感じなのだろうな~と思いました。

いつか、長編小説も出してほしいなと個人的には思います!!

擬人化系のお話が多かったので、この作品に影響されて、「このブックバンドに感情があるとするならば、どんなことを考えるのだろうか…」なんて考えてしまいます。笑

気になった方は、近くの書店や通販サイトで購入して読んでみてくださいね

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