2022年本屋大賞受賞作『同志少女よ、敵を撃て』を読んだ感想、考察(ネタバレ有り)

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2022年4月6日に発表された本屋大賞を受賞した作品『同志少女よ、敵を撃て』を読みました。
この記事では、あらすじ紹介と感想、考察を綴っていきます。

とまと
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この記事でわかること

○『同志少女よ、敵を撃て』のあらすじ

○『同志少女よ、敵を撃て』を読んだ人の感想

○『同志少女よ、敵を撃て』の考察

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『同志少女よ、敵を撃て』あらすじ

独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」──そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために……。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果に、彼女が目にした“真の敵”とは?

著者:逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』カバー袖より引用

独ソ戦の終戦日は、1945年5月8日、
ロシアのウクライナ侵攻が始まった年は、2022年2月24日からです。

ロシアとウクライナの戦争が起こっていることもあり、関心を集めそうですよね。
(筆者も今日の世界情勢から、興味が湧いて本書を手に取りました。)

『同志少女よ、敵を撃て』読んだ感想

筆者の感想は

①過去にあった戦争を元に制作された作品なので、歴史の勉強になった
②戦争はやはり虚しいものだと感じた
③セラフィマの心情の変化を見るのが面白かった
④物語の前半は、説明書きが多い印象、後半は物語が進んでいくスピード感が早かった印象を持った
⑤百合小説を手にとっていたのか…?となった


順番に解説していきます。

①過去にあった戦争を元に制作された作品なので、歴史の勉強になった

学校の世界史で、知識として詰め込まれた記憶はありますが、正直何も覚えていないのが事実です笑
学び直しをするのに、何気に最適かもしれません…!
余談ですが、作中で使われていた武器の型式も載っていたので、興味の枠が広がるかもしれません。
単射式ライフルTOZ-8、自動小銃SVT-40など、作中に出ています。

②戦争はやはり虚しいものだと感じた

ヒロインのセラフィマの視点を通じて、仲間が殺されるシーンや、仲間を犠牲にして敵を倒す、自分の信条に反した仲間である人間を殺す…など擬似的に体験しました。

「人間を悪魔にする性質」

これが戦争の本質なのではないかと思いました。
なぜかというと、セラフィマは人を殺すことに躊躇しなくなり、自分のスコア(何人倒したか)を伸ばそうとするシーンがあったり、絶対に女性に対して暴力はしないと言っていたセラフィマの許嫁が手を出してしまったり…。

こういう描写があったので、良いことは何もないな、と感じざるを得ませんでした。

③セラフィマの心情の変化を見るのが面白かった

セラフィマが戦前に出る前、スナイパーとしての訓練を受けていたのですが、そこでの先生イリーナからこのような問いを投げかけられます。

「お前はなんのために戦うのか」

セラフィマは「女性を守るため」と答えます。
なぜなら、物語の初っ端で母親を殺され、ざっくりと女性を守りたいと思っていました。

しかし、色んな人と話をしたり、人と人が話している状況を見て、考えが変わっていきます。
その状況下を読者目線で見守ることができるので、面白いと感じました。

④物語の前半は、説明書きが多い印象、後半は物語が進んでいくスピード感が早かった印象を持った

前半は、説明書きが多い印象でした。
そのため、学校での座学が苦手だった人だと、読んでいて退屈になってしまう可能性があります…笑

しかし、説明書きがあったからこそ面白くなるところもあるんですけどね!!

後半は、実際に戦場に立ってリアリティある描写が続きます。
なので、スピード感のある流れになっていました。

仲間がやられてしまうシーンもありますが、そのシーンがあったからこそ、セラフィマは成長できたんだろうと思います。

⑤百合小説を手にとっていたのか…?となった

ここが一番ビックリしたといっても過言ではないです。笑

『同志少女よ~』に出てくるキャラクターが恋人同士になったとかではありませんが、最終的にはカップリングが出来てしまうような結末となっています。

おそらくですが、少女たちは人を殺しすぎたゆえに、普通の人と生活していくのは難しかったから、少女同士、一緒に生活していくしか道は残されていなかったのかと思います。

『戦争は女の顔をしていない』という本があるのですが、参考文献に載っていたのでいつか読んでみたいと思います!

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